子供の教育から、その国の将来がみえる

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教育ITソリューションEXPOに行ってきました。今日から21日(金)まで東京ビックサイト青海(あおみ)展示棟で開催しています。正直、教育関係のAIに頭を思いっきりガツンとやられ、これからどうやって生きていったらいいのだろうか・・・とまで感じました。そのとき約20年近く前に父の友人たちと旅行に行ったときに、一人の方がおっしゃった言葉を思い出しました。

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その国の子供の教育をみれば、その国の将来が見える

シベリア鉄道に乗れること、ロシアに行きたかったこともあり、父たちが計画していた夏休みのロシア旅行に参加しました。ただの飲み友達の海外旅行だと思っていたのですが、いやいや口に出さなくても別の目的があったようです。

それはロシアの子供の教育をみることにあったようです。旅行会社に日程を作ってもらい、そこには教育機関のほか日本人墓地の見学が組み込まれていました。教育機関と言っても本当に少人数の幼児がきれいな学校にいたという印象しかないのですが、ご一緒した方が「付属幼稚園みたいなところだよ。」と。続けて「お父さんたちとね、こういう旅行をしているのだよ。子供が受けている教育を見れば、その国の20年後が分かるんだよ」とおっしゃいました。カンボジアなど、東南アジアにもこのような旅行に行ったことがあるようです。

(父はバブル前から、「日本人は働かなくなった。ダメだ。」と口に出していました。今思えば、東南アジアの子供から何かを感じていたと思います)

中小の経営者が多かったので、今ならこの旅行の目的の意味が分かります。日本人墓地もきれいに整備されていました。ある方が「(墓を)こんなにきちんとしてくれているとは思わなかった」とおっしゃっていました。日本人捕虜が極寒で過酷な労働と粗末な食事で、多くの人が死に、栄養失調で歯が抜け落ち、悲惨な生活をしていたことを知っていただけに墓地がきちんとされていたことに驚いたようでした。

私は高校を卒業してから、台湾に行きましたが、そこでも富裕層の教育、台湾の教育についていろいろ考えさせられました。会社では中国からの技能実習生と接して、やはり「教育」ということについては大変考えさせられました。このことについては現在別ブログで書いているところです。

ITソリューションで、小学生からの英語教育への考えが変わりました

私自身、高校卒業後に台湾で中国語を学んでから現地の大学に通い、その後日本に戻りました。帰国後の悩みは自分が言いたいことが日本語で言えないこと、かと言って中国語で話せるわけではありませんでした。本を読むのにも10年近くは常に国語辞典をそばに置いていました。そして子供の第2外国語についても、当時日本人学校に通う子供や帰国後の国語力について、また数か国語話せても、きちんと話せる言語がない子供の話も聞いていました。どんなに話せる人でも母語の6割程度が外国語力という記事を多くの通訳者の書物で目にしていましたし、私自身大変だった経験から、小学生の時は本をたくさん読んで、日本語での読み書きの基礎力をきちんと身につけることが一番大切だと思っていました。

別ブログで「子供の第2外国語」で取り上げています)

PCでマンツーマンレッスン

小学生から教えることについては、担当の先生の発音、英語力と教え方、児童と先生との相性で本来はできる子もできなくなったり、英語が嫌いになってしまったりするのではないかと思っていましたが、その心配はどうやら杞憂だったようです。 今日のITソリューションを見学してその考えは吹っ飛びました。

小学校で英語を教えるとき、どんな教え方をするのかなと思っていましたが、すでに導入している学校の写真等を見ますと、一人一台のPCで楽しそうに勉強しています。勉強というより、まねっこゲームです。

聞く、話すが中心なので、ネイティブの英語を聞いてそのあと真似して話します。さすが教材。勉強が楽しくできるように開発されています。英語を話したあと、点数が出るのです。点数がいいと大喜びでさらに口に出して言っていますし、点数がよくなければ「あれぇ?」という感じで、また聞いて話す。この繰り返しです。 小学生はこのような形で楽しみながら英語に触れるのはとてもいいのではないかと思います

勉強というよりもゲームで、それも普段使う短い文なので、小学生ならまねて何回も話せば発音だってネイティブに近づくと思います。自分で分析して、それが点数に跳ね返れば、これはおもしろいと思います。

私も(別会社の大人用)やってみました。発音の点数とイントネーションの波長が出てくるので問題点がすぐに分かります。問題ある発音もどのように出せばいいかも教えてくれます。

すでにこのようなソフトを導入している学校もあります。(しかもトップクラスの高校や大学)これではさらに「大きな差」がつくのではないかと思います。

ここまでソフトが開発されると英会話教室では言葉よりも先生から何を学べるかが大切になるのではとも感じました。英語が学びやすくなった反面、厳しくなっていく現実もうかがえます。

同時にこれから求められる人材の資質もさらに変わっていくと思いました。すでに東京も外国人が多く住んで仕事をしていますが、言葉ができるから採用ということは少なくなってきているような気がします。

日本の20年後は?

大学入試制度も改革され、今までと違う教育を受けた若者が社会に出て活躍しているはずです。どうなっているのでしょうか・・・。