昨年、ビデオNo3292 周期表を見てから、毎日1つの元素に目を通してからノートに貼り、ついに終わりました。3ヶ月強です。
最初は本に直接書き足した方が効率がいいのではと思っていましたが、そんなことはありません。手間をかけた分以上の思わぬプレゼントをすでに得ています。
コピーをするのが負担となる方もいるかもしれませんが、数日分でいいので、まとめてコピーして、机に座ったら最初に目を通して貼るというようにルーティン化してしまえばいいだけの話です。
あとで書き足すことができるノートを使います。こんな感じです。
余白スペースがあるので、気付いたことは書き込めます。
私は手元にあったこの本を使いました。
イラストでサクサク覚える東大生の元素ノート 2019/3/22
東京大学サイエンスコミュニケーションサークル
コピーをして切り貼りする手間を加えた結果、気付いたことがあります。
1)コピーすることによって、すべての元素名、図や絵を目に入れることができる。
2)元素の説明を読んでから、ノートに貼る。貼るまでに2回以上、その元素名を見ているので思ったよりもなじみがあるものになっている。コピーをしてからの時間が経っていることもプラスに働く。
3)毎日、しかも貼る前にノートをパラパラとめくるので、今までに貼った元素も目に入る。
上記、3点を繰り返していると、とっつきにくかった元素名がいつの間にかなじみのある単語に変わっていきます。私は周期表を初めて見たとき、理解できるだろうかと不安でしたが、このようにやると知らない間に不安はなくなっていきました。
中学生で周期表に興味のある方にはオススメの方法です。
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さて、このノートを作成するようになってから、「お!」と思うことがありました。新聞で「触媒用貴金属 急騰」(マーケット商品面)という見出しが目に入り、その記事に吸い込まれてしまいました。
これも岡野化学で「触媒」という言葉が何度か出てきたこと、そしてこの周期表ノートを作っていたから、ピンときたことでした。
(年初に比べて)パラジウム3割高 ロジウム6割高
主にガソリン車の触媒原料になる貴金属で国際価格が急騰、2020年から自動車の排ガス規制の強化が各国で本格化する。最大需要国の中国を中心に、触媒の性能向上を目的とした原料の調達が活発になっている。・・・(略)・・・触媒の性能を引き上げるためには、貴金属の使用量を増やす必要がある・・・
2020/1/22(水) 日経朝刊
「貴金属」「触媒」が目に留まらなければ見向きもしない記事でした。上記の情報だけでも、業界の動きや経済の先読みが多少なりともできます。金の価格の変動は景気(不安感)と関係してくるので毎日見ていますが、他の貴金属に関してはその用途を知らないため、全くの無関心でした。「触媒」という言葉を意識しただけで、いろいろな世界を見ることができ、世界が広がります。
この記事を保存、印刷して周期表ノートのパラジウムの頁に留めました。
(電子版だと保存、印刷がとても楽です。必要なときに必要枚数印刷できるのはとても便利です。)
本もノートも中身は全く同じなのに、見やすさ、使いやすさはノートの方が断然いいのです。これは「毎日ノートをめくって貼る」作業を続けたからだと思います。思った以上の収穫でした。そして、これからが使い込んで書き込んでいく時期です。